月別: 2023年12月

~秘密の薬~  第二部 (161)

悲嘆にくれても、ふたりがそれを喜ぶどころか悲しむだけで、また「わたしが駅に迎えにいっていれば」との悔いや怨嗟に身もだえをしてもなにも生まれない、それが現実だとも。

~秘密の薬~  第二部 (160)



ここで、誤解を招かないためにひとつ。

~秘密の薬~  第二部 (159)



ここで、誤解を招かないためにひとつ。
こどもが一人きりではなく、複数人数であったとしても、亡くなった子への悲嘆が薄らぐものでは決してない。こどもはまだ他にもいるから、なんておもえるはずもない。

~秘密の薬~  第二部 (158)


それが、なにものにも代えがたい存在以上だったのに…。
たしかに、外ではほとんど飲まなくなったわけだが、いまにしておもえば母でもあった妻を、ありったけの存在で労わりたかったのだと。もっといえば、溢れんばかりの愛情表現でもあったのだと。