くわえて「年齢のわりには、足腰ともに衰えしらずを自慢にしていたほどです。だから、転倒なんて」と、そう懸命に訴えたのだった。
しかしながら担当した警察官は、検証において「たとえ第三者がみたとしても、非の打ちどころなどないといいますよ」と、突っぱねたのである。
三十代と比較的わかい担当者だったせいか、かれの人格によったのか、いずれにしろ血のかよわない応対であった。