それにしても、妻にとっても相当に重要な記憶にちがいない。 しかしながら、六十五歳という年齢と三年という年月、それ以上に茫然をうみ自失をさせた最愛の夫の突如の死、さらには納得のいかない警察の対応のせいで、いうところの頭のなかが真っ白になったからだ、肝心を忘失してしまったのは。
それにしても、妻にとっても相当に重要な記憶にちがいない。 しかしながら、六十五歳という年齢と三年という年月、それ以上に茫然をうみ自失をさせた最愛の夫の突如の死、さらには納得のいかない警察の対応のせいで、いうところの頭のなかが真っ白になったからだ、肝心を忘失してしまったのは。
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