いまだ混乱する頭ながらに、ことここに至ったいま、懇請の拒絶という現実をうけ容れざるをえず、そのうえでの対応をせねばならないと。
そうでないと、夫の無念をはらすことなどできないからだ。
そのためにはまったく別の、しかも納得をうみだす方途をさがしだすしかないのだが。
ただ、こうおもい定めてはみたものの、しかし…だった。
概念として、方途らしきものを茫々描いてはみた。が、いざ具体となると皆無であった。