嬉しさに、身も心も浸りたかったからだ。
それには無言だったが、顔一面にひろがった笑顔がそのこたえとなっていた。
十歳は若やいだ妻が跳びあがらんばかりに喜んだ、のは言うまでもない。
やがての二ヶ月後。赤木取締役は、慕われている部下たちに惜しまれつつ退社したのだった。“たつ鳥あとを濁さず”のままに。
そして青天の霹靂は、まさにその夜おこった。
嬉しさに、身も心も浸りたかったからだ。
それには無言だったが、顔一面にひろがった笑顔がそのこたえとなっていた。
十歳は若やいだ妻が跳びあがらんばかりに喜んだ、のは言うまでもない。
やがての二ヶ月後。赤木取締役は、慕われている部下たちに惜しまれつつ退社したのだった。“たつ鳥あとを濁さず”のままに。
そして青天の霹靂は、まさにその夜おこった。
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