ならばこそと、さらに憶測をかさねるしかなかったのである。
その結果だが、記すにためらいたくなる、最悪のシナリオであった。
さすがにそれは…背筋に悪寒がはしる事実だ。
だとしても、最悪とする想像が杞憂であれば、まあそれはそれでいいわけだし、と云々。
ぎゃくに、最悪を想定もせず危機感もいだかないままに楽観視する、そのような能天気たちのおろかさよ。人生の一ページから数ページにおいて敗残を味わってきたのは、こうゆう人たちなのだ。
つまるところ反面教師として、それを歴史から学ぶが智者であろう。ちなみに、みずからの経験から学ぶは愚者である、らしい。
で、超のつく極秘密談の理由ならば、いわく。
万が一にも外部、なかんずくマスコミに漏洩しようものなら、“国民のあいだでたいへんな物議をかもしだすほどの悪影響”が…、ではとても済まない驚天動地になるから。だったこと、想像に難くない。
だけでなく対外的にも、日本国の威信そのものが奈落のそこに落ちてしまうであろう、との最悪の事態をも懸念された、のでは。
つまるところ筆者がその内容を知ろうとして、触手を伸ばそうとの由縁は、この辺にある。
ところで既述したように、“超のつく極秘”。しかも秘書をも参加させずの少数精鋭。だったというのに、
なぜ、ではこんな当て推量のようなまねを、部外者である筆者ができたのか?…との疑義が他者により、一般的かつ客観的にわきいでたとして、なんの不思議もない。
だったら、それに応えねばと。