しかしながら、まったくもっての無駄であった。眼をあわせることもせず、ただ手を横にふっただけ。
帰れということか。
ならばと妙。つぎなる手として、「上司に会わせてほしい」と迫ったのだった。一歩も引くつもり、さらさらなかったのである。